看護師が担う看護主任、看護師長、看護部長の3つの職位をまとめて、看護管理者と呼びます。
看護管理者は現場の看護師の業務内容とは違い、看護師をまとめたり病院運営に関わったりするのが仕事です。
そのため、高い知識や統率力などのスキルを活かして、業務をこなしていかなければなりません。
仕事量が多く責任も重いことから、一般的に給料も高いのが特徴です。
もちろん、看護管理者の給料は病院の規模によって差があります。
昇進で基本給が上がったり、役職手当が加算されたりして現場の看護師よりも高いことは珍しくありません。
賞与は基本給をもとに計算されるので看護主任、看護師長、看護部長とキャリアを重ねるごとに年収も高くなるのが一般的です。
また、看護管理者はマネジメント業務が主なので、現場の看護師と違って夜勤がなくなります。
夜勤に入らないと夜勤手当がつかなくなるため、経験年数の長い現場の看護師より年収が低くなる可能性もあるでしょう。
しかし、夜勤がなくなるということは不規則な勤務の減少につながります。
一定の時間で働けるのは、プライベートを大切にしたい人にとって大きなメリットと言えるでしょう。
そして、仕事上で改善する方が良いものがあっても、現場の看護師の立場ではなかなか意見は通りません。
その一方で看護管理者は病院組織づくりにも携わるため、さまざまな意見を提案しやすくなります。
たとえば勤務環境を改善したいという思いがあったなら、その内容を提案して改善につなげていくことも可能なのです。